ソウルフルな歌声で人気絶頂期にあったエリス・レジーナが、すでに世界的な成功を収めてロサンゼルスに移住していたジョビンのもとを訪れて録音した1974年発表作。全曲がジョビンの作曲によるもので、メランコリックでボサノヴァ色が強い彼のナンバーを明るくパワフルな声質のエリスが歌うことで、本作でしか味わえない絶妙のバランスが発揮された好作品となった。両者のかけ合い的なデュオで途中から笑いつつ歌うエリスがチャーミングな"Águas de Março"の名唱をはじめ、終始リラックスかつピースフルな雰囲気の中で楽曲と歌い手の素晴らしさを堪能できる。親しみやすくも飽きのこない、ブラジル音楽入門にも最適な一枚。
- 1963年
- 1969年
- 1979年
- 1969年
- 1965年
- 1977年