映画『ムーンライト』への出演など、音楽活動と並行してスタートした女優としてのキャリアも順風満帆な中、2018年にリリースされたジャネール・モネイのサードアルバム。架空のメトロポリスを舞台にしてサイエンスフィクション仕立てにした前2作を経た本作は、R&B、ファンク、ソウル、ポップなど、さらにハイブリッドな音楽性でクイーンオブフューチャーソウルの名にたがわぬ仕上がりに。Brian Wilsonの透き通るようなコーラスが背景を彩る冒頭のタイトルトラックから、メインストリームのコンテンポラリーポップにも射程を広げる彼女が大きく羽を広げていく快作に仕上がった。生前のプリンスと本作の制作をスタートしたことがうなずけるミニマルファンク「Make Me Feel」をハイライトに、Grimesが客演するシンセポップ「Pynk」や、Pharrell Williamsを迎えたコンテンポラリーR&B「I Got The Juice」など、その詩作や構成の面でも彼女のオピニオンリーダーとしての才と熱が全編で花開いている。このアルバムはApple Digital Masterに対応しています。アーティストやレコーディングエンジニアの思いを忠実に再現した、臨場感あふれる繊細なサウンドをお楽しみください。