好きな子がめがねを忘れた 1‪巻‬

APPLE BOOKSのレビュー

「裸眼の距離」から始まる、眼鏡女子と奥手男子のラブコメディ。中学生の小村くんは、隣の席の三重さんが好き。話しかけることさえできないままだったある日、三重さんが眼鏡を忘れた。極度の近眼のせいで近づいて何かを見ようとする三重さんと、彼女を助けようと奮闘する小村くん。この日を境に、2人の距離は一気に近づいていく。SNS発で連載化、2023年夏にアニメ化もされた大ヒット作。近眼の人の「あるある」と、思春期のピュアな恋が合わさって生まれる奇跡のようなムズキュンが、ふんわり愛らしい作画で紡がれる。三重さんの不思議な引力はもちろん、小村くんのモノローグも詩的で魅力的。恋を見守る個性的なクラスメートにも注目したい。