チェッカーズ

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チェッカーズについて

1980年代半ばから1990年代初期にかけて、チェッカーズはアイドルとバンド、歌謡曲とロックのボーダーを軽やかに乗り越えた画期的なグループだった。当時は彼らのようなアイドルもバンドも、日本の音楽シーンには存在しなかった。チェッカーズの登場がいかに斬新だったかは、デビュー直後に一大ブームを巻き起こしたことからも分かる。1984年、2作目のシングル「涙のリクエスト」が大ヒット。テレビの中で、長い前髪の男子たちがチェック柄の衣裳に身を包み、生き生きと演奏する様子は、若い女性たちに衝撃を与えた。つられるようにデビュー曲「ギザギザハートの子守唄」もチャートを駆け上り、次に発表した「哀しくてジェラシー」もその流れに乗った。テレビや雑誌を通して彼らのファッション性も話題となり、チェッカーズの人気は社会現象と化した。チェッカーズは、メインボーカルの藤井郁弥(フミヤ)をはじめとする福岡県久留米市、田川市の若者7人によって結成。音楽会社主催のオーディションを受けて上京し、デビューを決めるという、極めてまっとうな道筋を歩んできたバンドだった。しかしそこで彼らがアイドル路線を選択し、デビューに当たって作家の手による楽曲を演奏するのを受け入れたことが、結果的にこのバンドの最大の個性を呼び込むことになったといえる。「涙のリクエスト」がヒットした1984年は吉川晃司がデビューした年でもあり、彼もまたアイドルとロックの境目にくさびを打ち込んだシンガーとして話題となった。時代的に、既存のジャンルを超越しようという動きが起こったタイミングだったのだ。そしてチェッカーズの大きな魅力として、楽曲の数々にルーツ音楽への愛情が見て取れることが挙げられる。「星屑のステージ」「ジュリアに傷心」「あの娘とスキャンダル」「Song for U.S.A.」といったヒットソング群を聴けば、ロカビリー、ロックンロール、アメリカンポップスなど、古き良きオールディーズミュージックの影が浮かんで見える。自作曲がメインになった中期以降も「NANA」「I Love you,SAYONARA」といった秀逸なナンバーが多く、彼らの音楽に対する造詣の深さが感じられる。チェッカーズは1992年に解散したが、メンバーたちがその後もそれぞれの道で音楽に携わっていることからも、アイドルであるだけでなく、音楽好きが集まったバンドだった事実が分かる。新しさを伴う表現にも気負うことなく、軽やかに奏でるチェッカーズの歌は、時を超え、心に響いてくる。

出身地
Kurume
結成
1980年4月20日
ジャンル
J-Pop

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