Awaking Of Rhythm And Blues

Awaking Of Rhythm And Blues

これは本当に今の日本の若者たちが出している音なのか!? 初めてボゥディーズの曲を耳にする人々は、そんなインパクトを覚えることだろう。ベースを弾きながら唄うROYの声はまるでヴァン・モリスン! それも60年代のイギリスのマージービート全盛、ゼムでフロントを張っていた時代の彼を思わせるほどソウルフルで豪快なのである。バンドの演奏も歯切れが良く、じつにタイト。そのプレイはガレージ・ロックやパンクを通過した音の屈強さを携えている。もともとは小学生時代からの同級生で音楽仲間だった ROY と JIM(ギター)が、伝説のガレージ・バンド、ザ・ソニックスの音に触れたことがきっかけで、この音楽性を目指すに至った。全曲が英語詞、端正なスーツ姿と、まさにビート・バンドとしての正当路線をひた走っており、その姿には迷いがない。この2ndアルバムには、"リズム&ブルースの目覚め"というタイトルどおり、彼らの身上とするオールド・スタイルのR&Bが12曲詰まっている。海外ツアーの経験はバンドの肉体性を増強したようだ。しかしたとえばスウェーデンのマンドゥ・ディアオやハイヴスが教えてくれたように、こうしたロックンロールのカッコ良さは、決してレトロ趣味などではなく、時代を超えた魅力をはらんでいるのだ。ボゥディーズはその伝道師としての資格を十二分に持ち合わせていると言えよう。

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