日本夫婦げんか考 日本夫婦げんか考

日本夫婦げんか考

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発行者による作品情報

イザナキ・イザナミの壮大無比なけんかに始まり、山内一豊とその妻など、古代から江戸にいたる歴史上の夫婦げんか十七例をとりあげ、ユーモアと諷刺をこめて男女の機微を軽妙な筆で綴る、喜劇夫婦の日本史。


虚実入り乱れる夫婦史伝を、詳細な史料をもとに読み直す。



【目次】


われらが祖先はかく戦えり――伊邪那岐命・伊邪那美命


やきもちニッポン事始め――磐之媛皇后と仁徳天皇


天平の王者は奥様本位――聖武天皇と光明皇后


優雅な王妃の投石――藤原安子と村上天皇


王朝美人は強かった――「蜻蛉日記」の作者と藤原兼家


うかれ女 離婚始末記――和泉式部と橘道貞


浮気のいましめ――茨田重方とその妻


過保護パパの代理戦争――高倉帝と徳子・平清盛の場合


徒労を重ねた正義派夫人――北条政子と源頼朝


妻の根性夫を走らす――日野富子と足利義政


不信のなかの裏切り夫婦――織田信長と濃姫


戦国〝女性外交官〟の怨念――徳姫と信康


歴史に残る痴話げんか――豊臣秀吉と禰々


夫に与えた強烈パンチ――前田利家とおまつ


奇妙なけんかの奇妙な結末――細川忠興と玉子(ガラシャ)


貞女の頭脳プレ――山内一豊とその妻


忠臣蔵にみる偽装離婚卜大石良雄と妻りく


あとがき


改版に際して



【著者プロフィール】


大正14年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業後小学館に入社し、『女学生の友』『マドモアゼル』の編集者を務める。


小学館時代から歴史小説を執筆し始め、昭和39年『炎環』で直木賞を受賞。その他にも吉川英治文学賞を受賞した『雲と風と』等多くの素晴らしい作品を世に送り出している。


男性的目線になりがちな歴史人物や歴史事件を解きほぐし、その陰になりがちな女性にも焦点をあて、歴史上の人物、出来事を鮮やかに浮かび上がらせる作風は、歴史小説に新風を巻き込んだものと評価されている。


また、直木賞受賞作品である『炎環』、『北条政子』などは、NHK大河ドラマ『草燃ゆる』(1979年)の原作として、また『山霧 毛利元就の妻』『元就、そして女たち』などは、同じくNHK大河ドラマ『毛利元就』(1997年)の原作としても知られている。

  • ジャンル
    歴史
    発売日
    2016年
    2月16日
    言語
    JA
    日本語
    ページ数
    169
    ページ
    発行者
    ゴマブックス株式会社
    販売元
    Goma-Books Co., Ltd.
    サイズ
    1.2
    MB
    炎環 炎環
    2012年
    北条政子 北条政子
    2015年
    この世をば(上) この世をば(上)
    2014年
    美貌の女帝 美貌の女帝
    2012年
    この世をば(下) この世をば(下)
    2014年
    女帝の歴史を裏返す 女帝の歴史を裏返す
    2010年